日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 福引で当たったので異世界に移住し、恋をしました ~命を紡ぐ樹~ / 花柄 』

【あらすじ】
福引に当たって移住した異世界で、騎士隊長クリシュと恋人同士になった忍。
ずっと孤独だった忍を、クリシュは温かな腕で抱え込み、愛で満たしてくれた。
生命の木が枯れていき子供が生まれなくなった世界。
大好きな人たちが生きるこの世界のために、できることならなんでもしたい…!
そんな時、植物チート能力で生命の木の記憶を見た忍は「種」を託される。
それは、この行き止まりの世界を救う最後の希望だった…!



【感想】
受を深く愛する騎士隊の隊長×異世界へ移住し植物チート能力を授かった青年。

完結巻(下巻)。
寝る前にちょっとだけ……と読み始め、気づけば5時間ほどかけて最後まで読んでた。
外が明るい(笑)。

生命の木の状態を知ってから、受の能力はこのためにあるんだろうな……と思ってはいたが、実が落ち木が枯れていく理由は想像すらしていないものだった。
彼の気持ちも生命の木の気持ちも分かるけど……悲しいなぁ。
いつか、自分へ注がれる愛に満たされた時、また声が聞こえて3人で話せるようになってくれたらいいな。

上巻のプラトニックからようやく1歩……の関係から、一気に進んだ攻と受。
Hを重ねるごとに体力がつく……と回数が増える→体力がつく……と回数が増えるという謎のループに笑ってしまった。
幸せそうで何より。
攻のパパさんとママさんがとてもいい人で、彼らのおかげで受も心から彼らを家族だと思えるようになったのが嬉しい。
新しい木に成る実が同性同士にも子どもを授けるのでは……と、ご都合主義の展開を予想していたのだが、こういう形で家族が増えて子育てに参加するのもアリだな~と思った。