日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 吸血鬼の番いの受難 ~公爵様は花嫁の血しか欲しがらない~ / 椋本梨戸 』 メリッサ

【あらすじ】
父と弟に生活力をつけさせるまでは結婚しない。
そう決めていた伯爵令嬢のクラリスだけど、しぶしぶ参加した舞踏会で精悍な公爵で吸血鬼のレイと出会い、事態は急変。
とんとん拍子に結婚し、クラリスを待ち受けていたのはレイからの溺愛の日々!
でもこの結婚、夜に問題ありで!?
孤高の吸血鬼とその番いに選ばれた令嬢のラブロマンス!
書き下ろし番外編も収録!!


吸血鬼の番いの受難~公爵様は花嫁の血しか欲しがらない~ (メリッサ)

吸血鬼の番いの受難~公爵様は花嫁の血しか欲しがらない~ (メリッサ)

  • 作者:椋本 梨戸
  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


【感想】
吸血鬼にとって甘く魅惑的な香りの血液を持つ伯爵令嬢×ヒロインに忠告し、危機から何度も救った雄々しく美しい吸血鬼の公爵。

王族の血縁に突然変異で吸血鬼が生まれ、彼らがエリートとして一目置かれている国が舞台。
出会いから結婚まで超特急だったヒーロー&ヒロインが、ヒーローの吸血鬼としての事情で苦しんだり、ヒロインを狙う吸血鬼や人間に苦しめられたりしながらも絆を深めていくシリアス寄りのお話。
ヒロインがヒーロー以外の人間や吸血鬼にかなり際どい行為を無理矢理されるシーンが何度もあるので、その辺が地雷の人はご注意を。

メリッサだからそういうものだと分かっちゃいるが、Hシーンがめちゃめちゃ多かったわ~。
Hしながら血を吸われるから、ヒロインがいつ貧血になるか心配してたけど、意外と丈夫なようでピンピンしてた。
きっと料理長が毎食毎食気を使ってるんだろう(笑)。
ちなみに公爵邸の下働きはシーツの(血の)染み抜きが上手なイメージ。
やっぱり大根かしら……。

悪役の彼は、純粋にヒロインを救って手に入れたいってだけならまだよかったんだけどね。
(いや、よくはないか)
根元にあるのが“彼女”を守れず失った悔恨なのだとしても、怪しい教祖か悪の結社のボスみたいな言動からの、ヒロインへの無体は許せないわー。
元々は自分が弟にしたことが原因なのだと自覚して悔いていただきたいものだ。