『 にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者 5 / 香月航 』 一迅社文庫アイリス
【あらすじ】
ワケあり王太子殿下アイザックと、1ヶ月後についに結婚することになった貧乏伯爵令嬢リネット。
結婚式に向けての準備で王宮は活気づき、これからの新婚生活にリネットは幸せを感じていたのだけれど…。
突然、アイザックが作った魔導具が暴走し始め、城内は大混乱に陥ってしまって!?
強制転移に、アイザック様が二人に増殖ってどういうことですか!
結婚式を中止にしないためにも、絶対に暴走を止めてみせます!!
ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第5弾!
【感想】
結婚式を間近に控え、準備に走り回るロッドフォードの面々。
そんな中、アイザックの作った魔導具が暴走してしまい……。
魔導具だけでなく、アイザック本人もある意味暴走していた5巻め。
彼の考える結婚式の演出が…なにやら昭和のかほり……。
カラーページのリネットの表情が何度見ても笑える。
実際コレをやってたら、ソニア王女とファビアン殿下は大喜びしそうだ(笑)。
ロッドフォードに魔素がない理由は分かったけど、アレをどんどん採掘して取り尽くしたら、吸収材がなくなって他国と同じになっちゃうってこと?
どっちの国も国有にして、厳しく管理して欲しいなぁ……。
段々敵がしょぼくなってきてる感はあるが、リネットがどんどん大胆で逞しくなってきていて、見ていてワクワクする。
あんなとこから飛び降りるとか、お兄ちゃんもアイザックも気が気じゃないだろうな。
でも、ただ庇護されるのではなく、未来の騎士王と並び立つ妃に……という方がリネットにはしっくり来る。
次巻はようやく王太子妃となったリネットのお話……かな?
もうタイトルに偽りありだな(笑)。
(……そういえば、かつて人質になったタンスさんはいま何処にいるんだろう。公爵家?それともまさかの王太子妃の部屋…?)