日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 愛を与える獣達 むすんだ絆と愛しき『番』 / 茶柱一号 』

【あらすじ】
獣人が支配する世界(しかも♂しかいない!)に少年の身体で転生したチカは熊族の騎士ゲイルと、獅子族の王弟ダグラス、最強の二人と愛し愛され、幸せな家庭を築く。
彼らとの可愛い子どもたちにも恵まれ、異世界で楽しく暮らしていたのだが…!?
竜人・ガルリスが起こした騒動により、チカがこの世界に「呼ばれた」理由が明かされる―!
毎日が幸せの獣人×溺愛ファンタジー


愛を与える獣達 むすんだ絆と愛しき『番』

愛を与える獣達 むすんだ絆と愛しき『番』


【感想】
熊(騎士)と獅子(王弟)、2人の獣人×異世界で少年姿となった元日本人医師。

シリーズ2作目。
受が医療知識・技術を人々に伝授したり、攻2人の子を出産したり。
そんな明るめの話だけでなく、受が命を狙われたり、出産直前の彼が誘拐されたことで熊が狂いかけたりと、ちょっと暗めのエピソードもあり。
番が消えると、獣人ってあぁなっちゃうのね。
そういう意味でも指輪の誓いをして良かったんじゃないかな。
(受が1番寿命が長かった気もするが)

熊の過保護体質はいいけど獅子の嗜虐性は厄介だなーと思っていたが、本能のままに貪る熊は獅子とあんま変わらんかった(笑)。
血塗れエッチは痛そうだよぅ。
ショタショタしい外見の受と巨大な2人の攻とのHシーンは犯罪臭半端ないが、受が青年姿になれるのは何年後なんだろうか。
魔力多いらしいし、20年後とかまであのままだったりしてね……。


国の中枢に関わる大物たちが、黒ミサもどきなアレでアレする『ヒト族愛好家サークル』が予想外の規模で笑った。
チカちゃん効果もあり、Gやネズミ並の勢いでメンバーが増殖していきそうで怖い。
てか、ホント国や名前を仮名で報告する意味なさすぎ(笑)。

受がこの世界に来た理由はともかく、そのせいで何年も辛く惨い目に遭い続けたことを思うと、彼も来たことに気づけなかったのか?とモヤモヤするが……。
そこで気づいて戻してたら今の幸せはなかったしなぁ。
うーん、でもやっぱ最初の奴隷生活が辛すぎるわ。

エピローグで、まだ本編では生まれていない子どもたちの成長した姿が描かれているので、この子たちの物語を続編で読むのが楽しみ。
きっと、セバスチャンに鍛え上げられた脳筋氏や、『狂乱の戦鬼』たちの活躍も拝めることでせう(笑)。