『 偏食閣下のまかない係 / 小山内慧夢 』メリッサ
【あらすじ】
気が付くと知らない世界にいたユリ。
野宿二日、空腹は頂点に達し、広大な屋敷に迷い込んだところ、そこにはロールパンを両手に持った厳めしい表情の男が!
必死の思いのユリを憐れんだのか、彼女を屋敷に招いたその男、シルヴェストフ伯爵に気に入られ住み込みで働くことになるユリだが、彼がせっかくの料理を残しまくるひどい偏食持ちと知り…。
『昨今のシンデレラは靴を落とさない。』で大人気の小山内慧夢が贈る、新感覚ラブファンタジー!
- 作者: 小山内慧夢
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2019/08/08
- メディア: Kindle版
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【感想】
異世界トリップし、ヒーローの屋敷で働くことになったヒロイン×腹ペコヒロインを拾った伯爵ヒーロー。
原因は不明だが、気付くと異世界にいたヒロイン。
神様の依頼も聖女としての使命もなく、お屋敷内での食の改善&日本の味の布教がメインのお話。
ヒーローはもっと偏屈なのかと思ったら、煩悩に揺れる普通の人だった。
というか、偏屈じゃなくて偏食閣下だったのか…。←タイトルを読み間違えてた(笑)。
日本人童顔の法則でヒロインを子どもだと思っていた時も甘かったが、彼女が26歳と知った瞬間にえらい速さで告白してきたのには笑った。
ヒロインの身元については力業でなんとかしちゃったけど、たかりに来たあの人はヒロインが“国外から来た下賎の者”だと知ってる訳で、今後足をひっぱらないか一抹の不安が残る。
番外編で、大人様ランチとお子様ランチを頬張る父と子の姿を書いて欲しかったな~と思うワタクシでした。