『 悪魔のトリック / 青柳碧人 』 祥伝社文庫
【あらすじ】
麻薬の取引現場を押さえそこねて負傷した新宿東署の刑事有馬孝信は、職場復帰後、不気味な刑事九条一彦の下で特別任務を命じられる。
九条によれば、この世には悪魔が存在し、強い殺意を抱いた人間に一つだけ“悪魔の力”を授けるという。
草木を腐らせる力、水を宙に浮かせる力…不可思議な力と殺しはどうつながるのか?
超難解、離れ業トリックに刑事二人が挑む!
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2019/05/15
- メディア: 文庫
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【感想】
強い殺意を持った者の前に悪魔が現れ、憎い相手を殺すために1つだけ『悪魔の力』を与える。
その力を使った不可解な殺人事件を捜査する2人の刑事の物語。
『悪魔の力』という不可思議な力、意外と制約があって殺し方を考えるのが大変そうだった。
私だったら方法が思い付かなくて投げ出しそう(笑)。
犯行を暴いた後の犯人への裁きが割と容赦ないので、3話目を読みながら「この子も周囲の車とか鉄骨で圧死しちゃうのかなぁ……」と心配したが、そうはならずホッとした。
でも、力は一生残るよね。
うまく利用して生きられればいいんだけど。
書こうと思えばまだまだ続けられそうな話ではあるが、九条さんの顔がこのままの場合、いずれ支障が出るのではなかろうか。
自己修復や再生能力までは無いっていうのが不便……。