『 妖奇庵夜話 誰が麒麟を鳴かせるか / 榎田ユウリ 』 角川ホラー文庫
【あらすじ】
ヒトと僅かに異なる存在、妖人。
SNSで妖人差別発言を繰り返していた男が殺された。
遺体には、刃物で刻まれた謎のメッセージ。
刑事の脇坂は、被害者と関わりのあった妖人団体を訪ね、沖縄へ飛ぶ。
捜査線上に浮かんだ宗教法人では、17歳の美少女が“麒麟”として崇拝を受けていた。
けれど洗足伊織は、妖人・麒麟の存在をきっぱり否定、彼女が洗脳されている可能性を示唆し…。
クライマックス直前!
大人気、妖人探偵小説第7弾。
- 作者: 榎田ユウリ,中村明日美子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/23
- メディア: 文庫
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【感想】
シリーズ7作目。
妖人差別をSNSで発信していた人物が相次いで殺され、手掛かりを求め脇坂くんは沖縄へ。
そこで出会った弁護士・小鳩さんと脇坂くんがいい雰囲気でこの先が楽しみ。
彼女が弟について触れているということは、きっとそこにも何か意味があるんだろうな。
またも黒いページがあるのが見えて購入時より気になっていたが、マメではなかった。
これは青目なのか……?
冒頭や合間に入る語りかけの対象者をずっと勘違いしてて、343ページでその対象が分かった瞬間、自分の中での物語の見方(見え方)が変わってびっくりした。
長い時間をかけてじっくり染められて、でも『鵺』の言葉の通りなら最後は壊されるんだよね?
青目の母親はともかく、伊織の母親はなにを思って彼と子どもをもうけたのだろうか。
あと1~2冊くらいで終わりそうな雰囲気なので、その辺りも語られるといいな。
ちなみに、麒麟絡みの洗脳については、誰が『先生』かはすぐに分かったものの、伊織らとの関係は全く分かりませんでした……どんな顔をしてるんだろうね。
常磐刑事は見てるよね?
封入ペーパー(漫画)は、沖縄でバカンス中の伊織ら御一行様のお話。