日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画 / 八月八 』

【あらすじ】
聖女召喚に巻き込まれ異世界転移してしまった社畜サラリーマン近藤誠一郎。
異世界にある「魔素」に耐性がなかったため、もともと不健康な体がさらに弱って生命の危機に!
助かるためには「魔力を馴染ませてもらう」必要があり、『氷の貴公子』と呼ばれる第三騎士団団長アレシュ(♂)に身をゆだねるのだが―。


異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画

異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画


【感想】
顔も家柄も良く剣も魔法にも才能に恵まれ、有能すぎるが故に何物にも興味が持てない騎士団長×休日出勤の帰りに、とばっちりで異世界召喚に巻き込まれた社畜リーマン。

面白かった。
社畜故に、国から生活の保障をされていても働かずにはいられない有能な受と、そんな彼が理解できなくておずおずと観察してる風な周囲のモブたちの図が目に浮かぶ。
最初の無関心さはどこへやら……な、攻の受への世話焼きや執着っぷりも微笑ましい。

ちょっとお馬鹿ちゃん気味な聖女様は、まだ女子高生だしあんなもんだろうな。
“聖女のお仕事”を終えて帰還するまでの間、この現実世界で頑張って(誠一郎に迷惑をかけずに)生きていって欲しいものだ。

攻が家を買ったのは、『元の世界への帰還』が国家事業として動き出し、いつか受がいなくなってしまうのでは……という不安と焦りからかなぁ、と勝手に想像してニヨニヨしてしまった。
「この家は俺の家だが、お前の家でもあるんだから」なんて、お前が帰る場所は俺の隣だろ?って言ってるも同然だと思うのですよ。
出来れば受は日本に帰還せず、この世界で攻に叱られ甘やかされながら、バリバリ仕事をしていて欲しいな~。