日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 純情狸の嫁入コン / 榛名悠 』 プリズム文庫

【あらすじ】
人間界で暮らす狸族の草太は、母親の死で三人の弟と同居することになった。
人間界には狐族も住んでいるものの、草太たち家族は彼らのせいで里を追われたことから、家に狐にまつわるものを持ち込まず、一切かかわらないよう努めて…。


純情狸の嫁入コン (プリズム文庫)

純情狸の嫁入コン (プリズム文庫)


【感想】
大学近くで喫茶店を営む青年攻×里を追われ、両親を亡くす原因となった狐族を憎みながら人間界で弟たちを育てる狸族の受。

受の父親は殺され、母親も病の末に亡くなっているのだが、最終的には可愛らしいお話だったな、という印象。
弟たちのために料理をしようと決意したものの、料理本の記述の意味が分からず
『大根のいちょう切り』→大根の胃腸ってどこ?
『にんじんをサイの目切り』→サイが人参とどう関係してるの? サイの目の形を調べなきゃ!
……と、明後日方向に悩む受が可愛い。
攻が少しも揺らがず受を支え続けるので、安心して読めた。

一瞬、攻受共通の知り合いを疑ってしまったのだが、あの人が純粋に2人を想う味方だと分かって本当に良かったわ。
みずかねさんのイラストも、人型・半獣型・獣型のどれもが可愛い&格好良くて、そっち方面でも癒された(*´ω`*)
犬に化けそこなった幼い狸が、美味しいものを食べられずに嘆く表情とか、よく描けるよなぁ……さすがみずかねさん!