『 俺が好きなら咬んでみろ / 中原一也 』 キャラ文庫
【あらすじ】
人里離れた山中で、大量の血痕を残して刑事の親友が失踪!?
突然の死を受け入れられずにいたバーテンダーの沖野。
ところが一か月後、目の前に死んだはずの菊地が現れた!!
「俺は吸血鬼になったんだ」
衝撃の告白に半信半疑だったけれど、首筋を舐める視線は、人ならざる気配を孕んでいる。
捜査中に犯人に殺されたのに、肝心の記憶が欠落している菊地。
二人で犯人捜しに乗り出すことに…!?
- 作者: 中原一也
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2019/01/26
- メディア: 文庫
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【感想】
刑事×バーテンダー。
学生時代からの腐れ縁36歳CP。
山奥で大量の血痕を残し行方不明になった攻。
親友を案じる受の前に現れた攻は、人ならざる存在になっていて……。
吸血鬼というとお耽美なイメージだが、殺害されて吸血鬼として戻ってきた攻は無精髭で男臭いオッサン。
耽美さの欠片もないのに色気を感じるのは中原さんだからかな。
攻殺害の容疑者が多すぎて、攻受以外の全員を疑っちゃったよ。
ごめんね、田中くん(笑)。
トラえもん(←某ビルのキャラクターで実在してるけどOKなのか?/笑)などのコメディシーンとギリギリラインで人としての理性を保つシリアスシーンとのバランスも良く、楽しく読了。
吸血鬼の先輩・加藤さんがとてもいい人で、彼と世話人の話も読んでみたい。
今のままだと色々不都合があるし、血液供給ルートを早急に開拓しなきゃだね。