日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 身代わりの花嫁は狂おしいほどの愛撫に溺れる / 森田りょう 』 ロイヤルキス文庫

【あらすじ】
田舎町のお菓子屋で育ったクリスティーナは、ある日シエヌ国の王女であることが告げられる。
質素な生活から一変、ゴージャスな王宮で過ごす中、そっくりな双子の姉の身代わりに正体を隠して政略結婚することに。
相手は密かに思い続けていたベンバードン国のアレン王子だった!?
初心な反応を気に入られ、「早く俺のものにしたい」と激しく楔を穿たれて快感に溺れるうち、本当の名を告げられないことが苦しくなる。
その様子からアレンに隠し事を勘付かれてしまい…!?
純愛ウエディングラブ。


身代わりの花嫁は狂おしいほどの愛撫に溺れる (ロイヤルキス文庫)

身代わりの花嫁は狂おしいほどの愛撫に溺れる (ロイヤルキス文庫)


【感想】
双子は不吉だと、生後すぐに拐われ隣国へ捨てられた王女×父王の希望で隣国の王女を娶ることになった王子。

双子の王女の入れ替り結婚もの。
読友さんの感想で心構えをして読み始めたが、冒頭から田舎町の菓子屋の娘が「お父様、お母様」「わたくしは」とお上品にお出迎えしてくれて戸惑う。
なぜ平民の娘がこの口調?
養父母が産着から身分を推察して、そうやって育てたとかなのかしら…。

ヒーローは、国王が病に倒れているのに他国の舞踏会以外の公務をしている様子が見られず、物語の半分くらいはヒロインとエロエロしてらっしゃる。
ヒロイン国の国民もめっちゃチョロいので、やる気と外面があれば両国とも乗っ取れそうな気がする……。
なんせ、国の乗っ取りを企む悪役(頭が良いはずの要職)の数年がかりの作戦が、『国王が死ぬのを待ちつつ王子の悪評を流して王族が根絶されるのを待つ』だけなんだもの。
気長すぎて遠回り過ぎて……それこそ私が身代わりで悪役やってあげたくなったわ(笑)。
TLとして楽しむのではなく、ちょっとこの国大丈夫~!?と突っ込みながら読了した本でした。

初回特典SSペーパーは、そろそろ4人目……みたいな雰囲気の2人のお話。