『 山神様の初恋のつがい / 月東湊 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
「鬼の子」と忌み嫌われ、ひとり山小屋で暮らす若草は、村を襲う魔物だと誤解され、村人の襲撃を受ける。
間一髪のところを白い狼姿の山神に助けられ、一緒に暮らすようになるが、山神の求愛行動を受け…？

山神様の初恋のつがい (角川ルビー文庫)

【感想】
人間を憎む山神×西洋の血を引く母に似たため、鬼の子だと村人に憎まれる受。

仲間を残らず人間に殺された狼の化身の山神と、唯一の拠りどころだった母を亡くし山奥で一人で暮らす不憫な子。
最初から攻が受を好ましく思っているのかと思ったら、あの時まではただの保護対象動物扱いだったのね。
受が健気ないい子なので、その子が生まれる前から苦しめてきた村人はあのまま死んでも良かったのに！と思ってしまった。
村人の方が鬼だわ。

子猿の乳吸いに妙なライバル心を燃やす山神様がちょっと可愛かった……(笑)。