『 魔法令嬢ともふもふの美少年 / 江本マシメサ 』 コバルト文庫
【あらすじ】
リヒカル・ウルフスタンは焦っていた。
ほとんどの時間を狼の姿で過ごしている彼は、人の姿を維持する魔法を研究しているのだが、狼の姿になると研究意欲が霧消してしまう。
だから人型の時、リヒカルはいつもイライラカリカリしてしまうのだ。
そんなある日、魔法は禁忌だという風潮の強い王都で、重度の魔法オタクっぷりがバレて王子に婚約破棄された公爵令嬢マリーが屋敷にやってきて…?
- 作者: 江本マシメサ,カスカベアキラ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: 文庫
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【感想】
王都で禁忌とされている魔法を好きなことが露見してしまい、王子との婚約を破棄された公爵令嬢×新月の晩以外は狼姿で過ごす領主の叔父。
シリーズ2作目。
『薬草令嬢ともふもふの旦那様』の続編。
前作で薬草令嬢に背中のニキビ相談をしていた令嬢が主人公。
お気楽狼に見えたリヒカルが、あんなに美少年で人型の時は神経質っぽくなるとは思わなかった。
あの時の新月の計算間違いにはそんな意味があったんだね。
今後は適度に放出をしていれば、人型を維持出来るんだろうか?
でもこの方法は甥っ子には使えなさそうだなぁ……。
そしていつの間にか前作の主人公とモコモコさんが普通に会話が出来るようになっていて、モコモコさん活躍の巻でもあった。
妖精がいて、魔法があって、美しい自然があって……ご飯は美味しいし気候も穏やかだし、王都なんかよりアルザスセスの方が何百倍も暮らしやすそうだわ。
今回出てきたリヒカル兄の話で、また続編が出そうな気がする。
表紙のリヒカル様が美しい~~。
封入のSSペーパーは、マリー&リヒカルとメレディス&レナルド夫妻の4人で行くピクニックのお話。