『 薬草令嬢ともふもふの旦那様 /江本マシメサ 』 コバルト文庫
【あらすじ】
田舎領主のレナルドは、たいそう焦っていた。
結婚相手がみつからないのだ。
19歳で長身の男前、しかし特に財産が多いわけでもなく、極度の恥ずかしがり屋で一見無愛想とあっては、嫁いでくれる物好きなどいない。
さらにレナルドには、月夜に狼に変身してしまうという秘密まであった。
一縷の望みをかけて顔を出した王都の夜会で、ついにレナルドはメレディスと名乗る貴族令嬢と出会うのだが…!?
- 作者: 江本マシメサ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2018/04/27
- メディア: 文庫
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【感想】
薬草を育てたり、それを元に精油やお菓子を作ることを好む令嬢×見目はいいが女性が苦手で、月夜の晩には狼姿へと変わる辺境の領主。
作家さん買い。
江本さんにしてはおとなしめなお話かな。
貴族社会に馴染めず、「薬草令嬢」「葉っぱ女」と影で言われているヒロイン。
優しく穏やかな彼女に出会ったその日に恋をしたヒーローが、なんとか彼女を嫁にしようと奮闘。
しかし、狼姿だと饒舌な彼は、人間姿だと照れから寡黙でそっけなくなる残念な男であった……。
コバルト文庫らしい、可愛らしくまとまったお話。
ヒーローが爆発暴走したりはしなかった。
ヒロインは意外とお転婆で逞しく、この地で自分らしく生きていけそう。
ヒーローの獣化が新月の夜以外は毎晩……ってことは、ソウイウコトは日中にするんだろうか。
少女小説にあるまじき感想で申し訳ない……(笑)。
続刊の、叔父がメインの本も買ってあるのでこのまま突入予定。