日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 極道さんは愛されるパパで愛妻家 / 佐倉温 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】
賢吾の母・京香の出産を間近に控えつつ、穏やかな日々を過ごしていた佐知達だったが、シチリアンマフィアの襲撃を突如受ける。
現れたビスコンティ組のボス・ジーノは、亡くなった史の母親・アリアの兄だと名乗り、史を連れ去ろうとする。
立ちはだかる賢吾だが、実父ではないのに何故邪魔をするのか、と訝しがるジーノによって史に賢吾が本当の父親ではないことがバレてしまう。
ショックを受ける史に思い悩む賢吾。
そんな中、一度は引いたジーノが再び史と佐知を攫いにきて!?


極道さんは愛されるパパで愛妻家 (角川ルビー文庫)

極道さんは愛されるパパで愛妻家 (角川ルビー文庫)


【感想】
シリーズ4作目。
あとがきによると『史に最大の試練』の巻。

東雲組に乗り込んできたシチリアンマフィアのジーノ。
自分は史の伯父だと名乗り、実力行使で史を連れ去ろうとする。
天涯孤独の身だった母親亡き今、史に自分たち以外の身内はいないと思っていた賢吾(攻)と佐知(受)は動揺するが、それ以上に可哀想なのは史。
母親を喪う悲しみを味わった史に、お前のパパは本当のパパじゃないと暴露したジーノは、例えどんな理由や思惑があろうと許せないわ。
このシリーズは好きだけど、毎回史の心が傷つくのが読んでて辛いなぁ……。

普段は傲岸不遜で余裕綽々な姿を見せている攻が、伯父の出現と史に本当の父親ではないと知られたことで不安定になり、(受限定だが)弱さを見せる流れが良かったな。
(史が傷つくのは嫌だけど、攻や受なら有り派/笑)


最後に新しい家族が増えた東雲家。
史にとっては実の弟か妹だけど、戸籍上は年下の叔父or叔母が生れた……ってことになるのかな?
うーん、ややこしい。