日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 冷酷CEOは秘書に溺れるか? / 流月るる 』 エタニティ文庫

【あらすじ】
CEOを慕い、専属秘書として仕事に打ち込んできた凛。
しかし彼は病に倒れ、療養のために退任してしまう。
新CEOとなったのは、気さくな前CEOとはまったく違い、仕事にとことんシビアな氷野須王。
凛はそんな彼をなかなか受け入れられずにいた。
彼とは極力関わらないでいようと考えた彼女だけれど、避けようと思うほど距離は近づき、いつしか強く惹かれて―?
俺様CEOと秘書の甘くて切ない大人のオフィスラブストーリー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!


冷酷CEOは秘書に溺れるか? (エタニティ文庫)

冷酷CEOは秘書に溺れるか? (エタニティ文庫)


【感想】
前CEOを心から慕っていた秘書ヒロイン×新CEOとして就任した、女性不信の冷酷ヒーロー。

うーん……ヒーローがどうにも好きになれず、ドキドキもきゅんきゅんも無いまま読了。
というか、なぜこの会社が女性秘書に固執するのかが謎。
男性秘書をつければいいのに。

ユリもこちらのストレス値を上げるだけ上げて、ザマァも何もないまま去っていくのでモヤモヤ感が最後まで残る。
ヒロイン、ヒーローと結婚したら彼女をお義母様って呼ぶんだよね……なんかあの人と家族になるとか生理的にムリ。
若かりしヒーローといろいろヤってたとか、その辺も含めて複雑な心境になりそうだわ~。

作中、きっと他の本の登場人物なんだろうな~という人が数人出てきたが、前作未読でも特に問題はなかった。

『 愛されオメガの婚姻、そして運命の子 / 華藤えれな 』 ディアプラス文庫

【あらすじ】
十八世紀、ロシア。
オメガでありながらアルファと偽り皇太子を演じるリクは、従者のニコライに密かに想いを寄せていた。
幼い頃は優しかったのにリクを庇って傷を負って以来よそよそしくなってしまった彼は、今は秘密を知る数少ない者として粛々とリクの発情期の熱を受け止めている。
それがもどかしくてならないリクだったが…?
一方のニコライは、誰より愛しいリクを守るため、女帝とある約束を交わしていた。


愛されオメガの婚姻、そして運命の子 (ディアプラス文庫)

愛されオメガの婚姻、そして運命の子 (ディアプラス文庫)


【感想】
無表情で冷徹な従者α×αと偽ることに後ろめたさを感じる皇太子Ω。

なんちゃってロシアが舞台の両片思いオメガバースもの。
母である女帝の命で、自身をαと偽り皇太子を演じる受。
幼い頃から密かに想いを寄せていた攻との関係や、国民を騙していることに苦しみながら日々を過ごすが……。

中編×2本+番外編。
受視点だと見えにくくてモヤモヤしたが、冷たい無表情の裏にある攻の愛がとても重く、受への執着と献身が半端なかった。
女帝は女帝で、実は……の部分を知ると最初の印象とはだいぶ違ったしね。
でも、受の婚約者があそこで流産しなかったら受は結婚せざるを得なかったかもしれないし、そしたら攻との関係は余計拗れただろうなぁ。
そう考えると……うーん、王家ってやっぱり面倒くさい。

シリアス寄りだった本編から一転、あとがきの後にある番外編の攻が大人げなさすぎて笑った。
受が大好きすぎて、息子相手でも受を譲らない攻。
購入特典のSSペーパーでも、屁理屈こねて受への独占欲を隠さないし。
きっと女帝はポーリャの日記を、生暖かい目をして読んだんだろうな……(笑)。

『 カリスマCEOと身代わり婚前同居 ~このまま結婚はできません!~ / 浅見茉莉 』 ヴァニラ文庫

【あらすじ】
顔が似ているというだけで、姉のふりをして世界的企業のCEO・堂島と結婚前提で同居することになった陽奈。
しかし、堂島はなぜか不在のまま。
陽奈は秘書の入田に蜜度高めに甘やかされ、ついにはエッチまで!?
「もっと気持ちよくしてもいい?」
ただの秘書とは思えない入田の仕事ぶりと、堂島が絶対に顔を見せてくれないことが気になって…!?


カリスマCEOと身代わり婚前同居?このまま結婚はできません!? (ヴァニラ文庫)

カリスマCEOと身代わり婚前同居?このまま結婚はできません!? (ヴァニラ文庫)


【感想】
姉の身代わりで結婚前提の同居をすることになったヒロイン×秘書に成りすましてヒロインと暮らすCEO。

双方とも別人を名乗り同居生活を送るという、なんともややこしい話。
ヒロインはともかく、相手が本物だった場合ヒーローはどう収めるつもりだったんだ。
というか、途中から秘書と社長の別人設定もグダグダだし、色んな意味で詰めが甘いヒーローであった。

生まれてから今まで流されるままに生きるヒロインも、娘2人を金のため気軽に差し出す両親も、なーんか読んでてモヤモヤするし、邪魔や事件も起こらないので特段感じるものもなく、さらっと読了してしまった。
最後に姉と妹がチェンジして、それに気付いたヒーローが妹を追いかけて……とか、そんな展開があったらよかったなぁ。

『 転生令嬢の誤算 ―理想の騎士を恋人に偽装したら、中身は絶倫なけだものでした― / 園内かな 』 メリッサ文庫

【あらすじ】
ある日、前世の記憶を取り戻した伯爵令嬢のルチア。
彼女は目前に迫った「絶対に幸せになれないであろう結婚」に頭を悩ませていたが、自分の幸せを目指すため美しい青年騎士シルヴィオを恋人に偽装し、婚約破棄を狙うことに!
しかし、生真面目に見えたシルヴィオは暴走気味で事態は思わぬ方向に進んでいくのだった―!?
前世の知識を活かしてハッピーライフを目指す、転生令嬢×超美男子騎士のいちゃらぶロマンス!



【感想】
前世の記憶を取り戻したことで、王太子との婚約破棄を決意した伯爵令嬢×ヒロインの計画に協力する美貌の騎士。

家のために女遊びの激しいクズ王太子と婚約していたヒロイン。
前世を思い出したことで、女性でも自立して自由に生きるのよ!と婚約破棄を決意しヒーローを偽の恋人に仕立てるが……。

本編中はヒーロー視点がないので、最後の方まで「こいつ、何企んでるんだろう……」とヒロインへの愛情を疑りまくってしまった(笑)。
元々は清廉で淡白だったらしいが、ヒロインへの執着とケダモノっぷりを見ていると、昔の彼が想像出来ない。

双方の元婚約者たちがもう少し暴れるかと思ったのに、割と大人しく退場しちゃったのは物足りなかったかな。
ヴィオラさんにはぜひヒーローの部屋へ夜這いに行って、ケダモノ化した彼の暴走っぷりを目撃して欲しかったわ!(笑)

『 魔法使いと契約結婚 ふしぎな旦那様としあわせ同居生活 / 三萩せんや 』 双葉文庫

【あらすじ】
「魔法使いを続けるために、どうか僕と契約結婚してください」
結婚コンサルタントとして働くアラサー会社員・深月は、飲み会の帰り道、行き倒れていた謎のイケメン・キリヤを拾う。
翌朝元気になったキリヤは「自分は魔法使いだ」と告白。
さらに契約結婚を申し込んできた!
断固拒否する深月だが、全ての家事を引き受けてくれるという甘い言葉に負けてしまい、おためしの同棲生活を送ることになる。
利害一致と思われたこの婚約には、しかし隠された秘密があって―。



【感想】
お疲れ気味の結婚コンサルタント×行き倒れ魔法使い。

自宅前に倒れていたイケメンを拾って介抱したところ、契約結婚を持ちかけられた主人公。
彼は自分は魔法使いだと言い、実際に魔法を使ってみせる。
とりあえず婚約=お試し期間からスタートすることになり、同居生活が始まるが……。

見ず知らずの相手を家にあげて即日同居するか?という現実問題に目をつぶれば、かわいらしいお話だった。
今回はあくまで魔法使いとの『契約』結婚までの話なので、そこから先の実際の結婚が見られなかったのは残念。
キリヤが25歳にしては幼い印象だが、まぁ年下ワンコなヒモだと思えば……(笑)。
キリヤと両親との確執(?)に作中では触れられていなかったけど、友人や元カノと同じような感じだったのかね。
主人公は魔法(魔法使い)を知らなかったのにキリヤの同級生たちはなんとなく知ってる風で、この世界での魔法使いの立ち位置ってどうなってるんだろう……という疑問が残った。

『 オペラ座の恋人(6) / シヲニエッタ 』 オパール文庫

【あらすじ】
財界のプリンス・貴臣との結婚が決まり、煌びやかなウェディングドレスや英国貴族伝来のティアラなど豪華すぎる準備が進むなか、結花は心ない親族の言葉に傷つき彼の元から逃げてしまう。
しかし追いかけてきた貴臣に「結花なしでは狂いそうだ、一生そばにいてくれ」と告げられて…。
身も心も彼のものとなり、最奥に刻まれる快感。
全ての夢を叶えてくれた彼との幸せいっぱいの結末!


オペラ座の恋人(6) (オパール文庫)

オペラ座の恋人(6) (オパール文庫)


【感想】
完結巻。

予想通り、ヒーロー姪っ子が心無い言葉をヒロインにぶつけ、首輪も足枷も婚約指輪も何もかもを残しヒロイン失踪。
ヒロインが傷心で泣きまくりやつれていくのは自分で選択した結果だが、あと数日で入籍!と浮かれていたヒーローにとっては寝耳に水で。
唯一と定めた相手が消えたことで、日に日に静かに狂っていきながらヒロインを求め世界中を彷徨うヒーローと、それを一番近くで見ていることしか出来ない野元くんが切なかった。
『久世の男の執着』は相手にとってだけでなく、本人にとっても本当に厄介だね。
(千煌さんの件も含めて)

2人が再会して改めて愛を誓うシーンよりも、私は老マエストロが男泣きしてるシーンでポロポロ泣いちゃったよ。
実の家族には恵まれなかったヒロインだけど、親身になって愛してくれる家族がそれ以上にたくさん出来て良かった。
ヒーロー、誕生日プレゼントにバックバージンをねだる変態だけど、ってかその後も散々開発し尽くしたらしいエロエロ魔人だけど、ヒロインが幸せならそれでいいさ……。

全6巻で3,800ページ越えという超大作な大河TL、楽しく読了しました(*´ェ`*)エロオオイケドネー


……ところで例の誘拐犯は、生きたままアソコを切り落とし目の前でみじん切りにしたあと、四肢を落として散々苦しめた後にバラバラにして海に捨てるとかしたんだろうか。
その後どうなったのか、ちょっと気になる。

『 オペラ座の恋人(5) / シヲニエッタ 』 オパール文庫

【あらすじ】
世界的企業の御曹司・貴臣に婚約者がいるらしい―
政財界で流れた噂の主役が自分だなんて!?
世間の騒動に戸惑いながらも、アメリカ、トルコ、フランスと訪れる先々で衆目を集め、結花は彼の仕事に幸運をもたらし絆は深まっていく。
「結花の何もかもを独占したい」
夜景が煌めくマンハッタンの高級ホテルで甘いキスと淫らな欲望をぶつけられ、身も心も溺れて…。
最上の幸せを前に結花は!?


オペラ座の恋人(5) (オパール文庫)

オペラ座の恋人(5) (オパール文庫)


【感想】
正式にプロポーズされても“結婚”に現実味を感じないヒロインと、どんなに鎖で縛り付けても不安を拭えないヒーロー。
ここまで3,000ページ以上読んでいるが、刹那的で閉鎖的な幸福は多々あるのに、未来への希望や展望がほぼ感じられないのはある意味すごい。

後半でヒロインがマエストロにアドバイスされ、ようやく遅すぎる決意をしたものの……。
絶対、次の最終巻でヒーローの姪っ子や親戚の煩いオバサマ方がなんか言って来るんだろうなぁ。
奥様方、ヒロインを側に置きたいのは分かるけど、家庭教師なんて絶対させない方が良かったと思う。
ヒーロー甥っ子も、向こうで成長して多少はマシになったかと思えば、やっぱり思い付きで行動しちゃうし。
せめて嶋田さんに連絡や相談する習慣をつけようね。

今回もヒロインの『お友だち』経由で大きな仕事が舞い込んだCURE。
すでに久世家の座敷童子的存在なヒロインが、すんなりヒーローの嫁になるのか。
それとも土壇場で逃げようとするのか。
……ま、例え逃げようとしてもヒーローが許さないだろうし、結婚式(披露宴)でヒロインの友人席にどんな面子が集まるのかを楽しみにしつつ、結末までのあと600ページちょいを楽しみます(*´ω`*)