日々感想。

映画・海外ドラマ・本などの感想(たまにネタばれ有)を綴っています。    ミステリ・ラノベ・BL・TL等ごちゃ混ぜなので、苦手な方はご注意ください。

『 極道さんは見守り上手なパパで愛妻家 / 佐倉温 』 角川ルビー文庫

【あらすじ】

一家団欒の時を楽しむ佐知たちの前に刑事・山田が現れ、ワケありの犬を預かることに。
その可愛らしさに史は「うちのこにしよ!」と夢中になる。
ひとりぼっちの犬に自分を重ね合わせていたのだ。
だが賢吾は飼うことに反対し…?
いつか訪れる別れを経験させたくないという賢吾の親心だと察した佐知は、傷つくことから守るだけが親の役割ではないと諭す。
いつだって賢吾は佐知と史の知らないところで、優しさを与えようとするのだ。
そんな中、元の飼い主の手がかりが見つかり…?

 

 

【感想】

山田刑事のSが行方不明になり、その飼い犬を預かることになった東雲家。

史を心配し預かることに反対する賢吾だが、当の史はその犬に夢中になり……。

 

シリーズ12作目(スピンオフ含めず)。

史を思う賢吾の親心と、自分の過去を重ねてマリア(犬)を保護したい史、どちらの気持ちも分かる。

いやぁ、ほんとこの3人は本物の家族になったんだなぁ。

史がどんどん成長していって、佐知じゃないけどちょっと寂しい。

まだまだ子どもでいていいのよ。

「まりあ(にとって)のぱぱとさちになりたい」にはグッときたわ。

 

そして、史の憧れの人が伊勢崎と犬飼という衝撃の事実。

ダメよ、そんな腹黒な大人になっちゃダメ~!(笑)

将来、腹黒インテリ系に進化した史と、正義感が強くてまっすぐな碧斗……みたいな組み合わせになっちゃうのかしら。

うーむ(笑)。

 

新キャラホストさんは、今後も出てくるのかな?

私としては、マリアにも再登場して欲しい。

あと、東雲組で犬も飼って欲しいな~。

もし飼うとしたら、史はどんな子を選ぶのかなぁ。

『 いずれ最強の錬金術師? / 小狐丸 』 アルファポリス

【あらすじ】

勇者でもないのに勇者召喚に巻き込まれ、剣と魔法の異世界に転生してきた僕、タクミ。
あまりに不憫すぎる……というので、女神様が特別なスキルをくれることになったんだけど、喧嘩したこともない僕が、戦闘系スキルなんて選ぶわけないよね。
それで、地味な生産系スキルをお願いしたところ、錬金術という珍しい力を与えられた。
まだよくわからないけど、このスキル、すごい可能性を秘めている気がする……!?
最強錬金術師を目指す僕の旅が、いま始まる!

 

 

【感想】

アルファポリス期間限定無料。

 

勇者召喚に巻き込まれた主人公。

元の世界に戻ることは出来ず、お詫びとして女神から多くの加護をもらい、勇者召喚の3年前の世界に送りこまれるが……。

 

たぶん1巻を読むは3回目くらいな気がする。

記録してなくて無料期間に毎回読んじゃうので、今回は読メに残しとく(笑)。

 

悪い国の悪い王様たちが自分達の野望のため、自分らに都合のいいことを吹き込んでいいように操ろうと勇者を召喚。

美人の姫様に篭絡された男2人と、警戒して逃げたい女1人という勇者グループが、3年前からこの世界で無双しているタクミとどう出会うのか楽しみ。

 

奴隷の女の子×2と一緒に暮らしてイチャイチャしてるってことは、どんどん美少女同居人が増えてくハーレム展開になるのかな?

奴隷でもいいから、男性の仲間も欲しいところ。

この際、うっかり食いしん坊枠でもいいから(笑)。

 

とりあえず、3巻まで無料なので続きも読んでみよう。

『 技巧貸与<スキル・レンダー>のとりかえし 1 ~トイチって最初に言ったよな?~ / 黄波戸井ショウリ 』 オーバーラップ文庫

【あらすじ】

他人にスキルを貸し出すユニークスキル【技巧貸与】(スキル・レンダー)。
そんな便利な力を持つ青年マージはS級パーティの天才冒険者たちに利用され、全てを奪われ続けてきた。
その果てにマージは前人未到の迷宮最深部で、パーティには不要な存在だと一方的に切り捨てられ、ボス戦を強要される。
戦えば死あるのみ。
絶望の淵でマージは仲間たちに告げる――
「貸したスキルを返してくれ。ただし利息はトイチだ」
数多のスキルと共に利息として膨大なスキルポイントを回収したマージ。
これにより規格外の力を獲得し、最強へと至ったマージの快進撃が今、始まる――。
全てを奪われ続けた冒険者の絶対なる逆襲譚、ここに開幕!

 

 

【感想】

ユニークスキル【技巧貸与】で、自身の持つスキルを人に貸し出すことが出来る主人公・マージ。

ただし、その貸し出しへの利息はトイチ

彼を虐げ搾取してきたS級パーティーのメンバーたちは、マージを追放の後に殺そうとし…その利息=膨大なスキルポイントを奪われることになり……。

 

搾取、追放された主人公が実は実力者で、俺TUEEEで無双する話。

最初の取り立てシーンではいいぞもっとやれーって思ったけど、それ以降は割と地味な貸し出しだった。

これって【技巧貸与】を誰かに貸し出して、その人が持つ固有スキルを借りた【技巧貸与】経由で更に誰かに貸して……ってのは出来ないのかな?

んで、当日にスキルを返済する…みたいな。

 

あらすじに『逆襲譚』ってあるけど、後半は村おこしと(パーティーメンバー以外との)争いごとが多め。

あんだけ騎士団に喧嘩売ったら、今度は本気の武装人海戦術で攻めてきそうな気も…。

早く卵が孵って、里の守りになってくれたらいいねぇ。

 

特典ペーパーは、懲りない悪徳商人氏がシズクちゃんに教育されていたはずが……いつの間にかシズクちゃんが教育されている話。

『 異世界食堂 6 / 犬塚惇平 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】

オムニバス形式のエピソード集としてお届けする待望の第6巻。
時に森の中に、時に海岸に、時に廃墟に……その扉は現れる。
猫の絵が描かれた樫の木の扉は、「こちらの世界」と「あちらの世界」をつないでいる。
扉を開けて中へ入ると、そこは不思議な料理屋。
「洋食のねこや」。
「こちらの世界」では、どこにでもありそうだけど意外となくて、生活圏に一軒欲しい小粋な洋食屋として、創業五十年、オフィス街で働く人々の胃袋を満たし続けてきた。
グルメの井之頭某が孤独にメンチカツを頬張っていそうな、高級すぎず安っぽくもなくイイあんばいの店内は、昼時ともなるとサラリーマンで溢れかえる。
「あちらの世界」では、「異世界の料理が食べられる店」として、三十年ほど前から、王族が、魔術師が、エルフが、究極の味を求めて訪れるようになった。
週に一度だけ現れる扉を開けてやってくるお客が求めるのは、垂涎の一品と、心の平穏。
美味いだけではないその料理には、人々を虜にしてしまう、不思議な魔力が宿っている。
誰が呼んだか「異世界食堂」。
チリンチリン――。
今日もまた、土曜日に扉の鈴が鳴る。

 

 

【感想】

あれ……6巻になったらクロがいない?

途中、『黒髪の給仕』が声を出して喋ったから驚いたけど、これはクロじゃなくて早希か。

てっきりクロが進化(?)したのかと思ったわ。

カラー口絵でも笑顔だったし。

このままいなかったことにされたら寂しいなぁ…。

 

いつも思うんだけど、向こうの人たちが、ねこやの料理を食べてすぐに『これはこの食材でこうやって作った料理らしいぞ……』って分かるのスゴいと思う。

私は見知った料理でも分からないぞ(笑)。

 

カナッペのエピソードは、食堂(扉)から出たところで思わず声を出して笑ってしまった。

先に使われて消えた扉跡を見たドワーフ2人の気持ちも分かるけど、商人さん、めちゃめちゃビックリしただろうなぁ。

あの超頑丈なドアの理由が分かって納得(笑)。

 

今回のお客さんで今後が楽しみなのは、幼馴染3人組とラミアの女の子。

今後の旅が楽しみ~。

魔族と言い張って通しちゃうとこ見てみたい(笑)。

『 異世界食堂 5 / 犬塚惇平 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】

オフィス街に程近い商店街の一角、
古い雑居ビルの地下一階にある『洋食のねこや』。
平日はサラリーマンが多く通うありふれた洋食屋は、
一週間に一度、土曜日にだけ「特別」なお店になる。
先代の頃より三十年間「向こう」の客を絶品料理でもてなしていた『異世界食堂』は、
異世界料理のねこや』として新装開店する。
それは、店の主が変わった一つの区切りの証。
けれど、新たな看板を掲げて名前が変わっても、小さな食堂の営みは変わらない。
ちょっと変わった給仕とともに、訪れた人々に美味しい料理をふるまい続ける。
チリンチリン――。そうして今日もまた、土曜日に鐘が鳴る。

 

 

【感想】

ずっと気になって追っていた砂漠の国の王太子の恋。

異世界食堂がなかったら出会うことがなかったであろう2人がもうすぐ結婚か~と思うと、私まで嬉しくなった。

ねこやの扉と妹ちゃんに感謝だね!

 

『再び』の話も含め、以前出てきたキャラのその後が見られるのが楽しい。

ただ、話によって時系列が現代だったり過去だったりするので、読んでてたまに混乱した。

やっぱり人物紹介か相関図が欲しいなぁ。 

『 異世界食堂 4 / 犬塚惇平 』 ヒーロー文庫

【あらすじ】

家族を持ったことのない、遠い異世界からやってきた女。
家族を失い遠い大陸から戻ってきた男。
終戦間もない混沌の時代に二人は出会った。
女ができた仕事はただ一つ。魔王を狩ることのみ。
男ができる仕事はただ一つ。料理を作ることのみ。
やがて女と男は店を持ち、家族を作り、そして異世界の客を招く。
かくて始まりし『異世界食堂』。
毎週土曜日にだけ開くこの店は、絶品の料理で多くの客をもてなす。
『洋食のねこや』、創業五十年。
異世界食堂』、開店三十年。
今日も、チリンチリンと扉が開く。

 

 

【感想】

そろそろ人物紹介ページが欲しい4巻目。

 

異世界食堂異世界と繋がった理由は、そういうことだったのね。

ヨミがまだ存命だと思わなかったので少し驚いたけど、確かに彼女の知る時代から見たら、いまのねこやの混沌具合はなかなか…(笑)。

でも、どんな種族でも諍うことなく交流出来る場所があるのっていいよな~と思った。

 

ところで、帝国で育てられたダンシャクってそういうダンシャクだったのか。

遠足の収穫物が異世界を救ったんだな……と思うと、なにやら感慨深い。

じーちゃんは知ってたのかなぁ…。

 

それにしても、パンやライス、スープだけでなくバーベキューもおかわり自由とは…。

異世界の住人の胃袋が相手だと、絶対赤字だと思う(笑)。

『 異世界蹂躙 ー淫靡な洞窟のその奥でー 3 / ウメ種 』 ダッシュエックス文庫

【あらすじ】

魔導王国フォンティーユは、欲望のまま生きる魔物『ブラックウーズ』により陥落し、女王レティシアは苗床にされてしまった。
女王の娘であるマリアベルとメルティアはなんとか逃げのび、獣人の美姫フォーネリスが住まう森の王国グラバルトへ向かった。
そこには、勇者の武具である聖剣があり、それは、最も勇者の血を濃く受け継ぐマリアベルに託されたブラックウーズ打倒の希望だった。
しかし、ブラックウーズもまた、勇者の武器が保存されている神聖な遺跡を目指していた。
その道程でフェアリーを、獣人を、ありとあらゆる雌を貪りながら――。

 

 

【感想】

勇者が守り、勇者の伴侶である女王が統べる魔導王国はブラックウーズにより陥落。

苗床となった女王や国民を残し、2人の王女はかつて父が使った聖剣を求め獣人の国を目指すが……。

 

いよいよ他国へ魔の手を伸ばし始めたスライム。

この勢いだと、獣人の国も聖職者の国もあっという間に侵略されそう。

どうせ生まれるのはスライムなんだから、人間よりも動物のメスを対象にした方が、母体の確保は楽だしもっと早く多く増えそうな気がするんだけどな~。

まぁ、そんな牛や羊が襲われる作品なんて誰も読みたくないか(笑)。

 

勇者の娘が聖剣を手にしたことで、人類に与えられた微かな希望。

酷いと思いながらも、ついついスライムがどこまで繁殖していくのか気になっちゃう。

もしも勇者の血を色濃く受け継いだ第2王女を母体ではなく糧として取り込んだら、そのスライムは聖剣に触れることが出来るんだろうか。

大陸すべてが穢されたら、そのうち女神が顕現したりね。